年忌法要の進行は僧侶が指示してくれますから、遺族はおおまかに打合せをしておけばよいでしょう。

法要がすんだら、一同で墓地へ出向き、一同で墓参りをします。墓地が遠い場合は、事前に遺族だけで墓参りを済ませ、その旨を参列者に報告します。

会食の席では、参列者にお礼のあいさつを述べ、その後の遺族の生活の様子を報告。また、お招きした方々の中から数名に、故人の思い出を語っていただくのもよいことでしょう。

時間が来たら、お開きのあいさつをして散会。接待のあとは、菓子・のり・茶などの引き出物を用意するのが一般 的です。

都会で接待の席を設けないときは、引き出物、折り詰め、酒などを用意し、法要が終わったらお渡ししましょう。

寺院への謝礼は「御経料」「御礼」と上書きし、読経後に渡します。金額は寺院の格や依頼者の気持ちによって違いますが、わからなければ寺院に聞いてみましょう。場合によっては別 に「御車代」「御膳料」を差しあげます。

気をつけたいのは「御車代」です。僧侶に自宅や墓地まで出向いてもらう場合は、送迎してもしなくても「御車代」を包みます。

自宅で、法要につづいて食事の接待をする場合は僧侶にも宴会に着いていただきますが、供応しないときは「御膳料」を包むのが礼儀です。

同じ年にかさなる年忌法要は一緒におこなってもよいでしょう。ただし、その場合には早い命日の方に、またはそれ以前にまとめて行いましょう。

施主側の都合で年忌法要が行えないときには、ご家族の一人だけでもけっこうですので、僧侶に読経をあげていただき、お仏壇や、遺影の前で祈り、亡くなった方をしのぶようにいたしましょう。形にとらわれることなく、亡くなった方を大切にする気持ちが重要でしょう。

法要はご家族など、ごく身内の方だけでおこなうことも、よくみられます。そのときには近親者や、知人友人などの方々に、年忌を迎えたことの知らせと、お招きできなかった事情と、お詫びを手紙に記し、菓子類、お茶などの品と共にお送りして、供養の気持ちをあらわします。




施主側は「たびたびお運びいただいて申しわけありません」とか「お忙しい中をわざわざおいでいただきまして、ありがとうございます」とあいさつし、次いで、 「おかげさまで○○の一周忌を迎えることができました。この一年は夢のように過ぎてしまいました。……本日は粗餐ではございますが、ゆっくりおくつろぎいただき、ご歓談くださいますよう……また、故人の思い出話などもお聞かせいただければと存じます」などとあいさつします。





納骨、埋葬
納骨堂の手配   招待客への連絡
墓所の手配   式場を決める
仏壇・仏具の手配   段取りを確認する
日取りを決める   段取りを確認する
僧侶への連絡   埋葬許可証の手配


■種類
お仏壇は大きく分けると金仏壇と唐木仏壇の二種類があります。これに台つきのものと上置きのものの型があり、さらに大きさによって大・中・小型と分けられています。

金仏壇…塗り仏壇とも呼ばれ、関西地方を中心に広く祀られています。漆塗りの材質に金箔を張り装飾をしたもの。荘厳づくりといわれる美しい技巧による仕上げになっています。材質は主として檜、杉、蝋木を使用しています。  唐木仏壇…金仏壇と比べると小型で、関東を中心に祀られています。金箔などのきらびやかな装飾はなく、材質の木目の美しさを生かしたもの。渋好みといえましょう。材質は主として桑、カリン、くるみ、桜、タガヤサン、黒檀、紫檀を使用。

また、最近では洋間にも似合うデザインのものやタンスの上にも置けるコンパクトなものも用意してありますので、お部屋の都合にあわせて、お選びいただけるので安心でしょう。

お仏壇は宗派によって異なる場合があります。選ばれる時には、ご自分の家の宗派をよく確認してからにいたしましょう。




初めてお位牌をお選びになる場合は、仏壇の大きさを考慮しましょう。

ご先祖のお位牌がある場合にはその大きさを参考にするとよいでしょう。




■墓地の種類
もともと墓地といえば寺の境内にある寺院墓地、あるいは町の共同墓地といった小規模のものが一般 的でした。しかし、現在では都市部周辺に近代的で大規模な墓地が造営されています。多くは公園墓地の形式(○○霊園といったもの)です。

霊園には公営と民営があります。ほとんどの霊園が宗旨、宗派を問わず、誰でも使用できる点が寺院墓地と大きく異なります。寺院墓地は本来寺と檀家との結びつきでつくられたもの。原則として檀家やその寺と同じ宗派に所属する方でないと入れません。

■墓地と墓石の選び方
公営や民営の霊園を選ぶには、できるだけ多くの情報を集めましょう。一度購入すれば孫子の代まで使う事になるのですから。

購入する際に、いくつか注意しておきたいことを考えてみましょう。

1. 運営主体について……墓地購入は土地そのものが売買されるのではなく「永代使用権」を得ることです。これは、公営、民営、寺院のものすべて同じです。運営、管理する主体がつぶれると迷惑を受けるのは使用者側ですので、確実で安定したところを選びましょう。

2. 霊園の移転について……都市計画などにより霊園の移転や立ち退きがないかどうかも調べておく必要があります。

3. 環境について……霊園そのものの環境も大切ですが、墓参者にとっても快適であることも大切。交通 の便を調べるなど、ご自分の目で確かめることを忘れずに。

■購入時の注意
墓地使用規定について

ご自分が希望する墓地が見つかったら、調べておきたいのが「墓地使用規定」です。これは管理および使用についての規則で、墓地使用者が守らねばならない事項を定めたものです。

宗教法人が経営する霊園の場合、宗旨、宗派を限定している場合もありますので、あらかじめ確認しましょう。  墓地の大半は、遺族以外の方の遺骨は埋葬できないと定めていますが、使用者の申請により許可される場合もあります。該当される方はご確認を。

民営霊園では、墓石の購入から工事まで指定業者以外は行えないところがあります。また、特殊な墓碑を建設したい場合、定められた規定内のものかどうかにも注意しましょう。

使用者負担として巻石(敷地の境界となる石の囲い)などをつくる必要の有無を確認します。つくる必要がないところもありますし、つくる期間が定められているところもあり、さまざまですので特に注意しておきましょう。  墓地使用権の承諾や譲渡に関しては「いかなる場合も自己および正当相続人以外の第三者に譲渡することはできない」としているところでは、それに違反すると使用権が取り消されることがあります。お墓は他人に譲れないもの。売り渡すこと、贈ることはできませんのでご注意を。相続は実際にその墓を祀る方、施主に限られ、主に長子が譲り受けますが、他の兄弟が相続してもかまいません。


■管理料について
墓地を購入した場合、永代使用料とは別に「管理料」の支払いが必要となります。

管理料の範囲は、園内の道路、公園、水道。休憩場所という共有部分の維持、管理、清掃がほとんどです。個人の墓所も清掃、管理してくれるところもありますが、別 途に清掃料を徴収するところもありますので、管理料の範囲について確認しておいた方がよいでしょう。

公営墓地(霊園)は永代使用料とともに、管理料が民営に比べて安価なのが特長です。そのため応募者が多く、募集区画数が少ないこともあり、競争率は高いものになっています。